ゲーム分析レポート

12/16(日) 東京都女子サッカーリーグ1部リーグ 第9節
    VS.慶應義塾大学体育会ソッカー部女子 ●1-2(1-1、0-1)

reported by 楠本洋之

都リーグ最終節は結果次第で優勝チームが入れ替わる注目の一戦となった。ただ残念なのは、優勝争いに私達は関係なく、対戦相手の慶應は勝利以外に優勝は無いという正に本気の相手に胸をお借りできるというのがこの試合の意義であった。しかしこの意義は大きく、これまでのトレーニングの成果を確認する絶好の機会だった。11月から12月にかけて戦術理解度に手応えを感じていた為、正に総力戦でぶつかる気合いを持っていたが、試合前日、そして当日に相次いで故障者、体調不良者が発生してしまった為、選手起用やシステムをスクランブルに設定し不安が残る中でのキックオフとなった。

 しかしチームとして守備意識の統一というテーマそのものに変更は無く、各選手がその成果を発揮するだけだ。試合は自分達のスタイルが表現できたとは言い難いが、相手の狙いを理解してウィークポイントをついた攻撃で先制点を奪う事が出来た。守備についても成長の跡を残す事が出来たのではないかと評価している。取り分けほぼ毎試合に出場してきた選手達は「個」でも闘えていたし、“らしさ”を魅せての組み立ても数回見られた。なによりも、素晴らしいメンバーを揃える本気の慶應に対して最後まで勝負の行方が分からない試合を展開できた事は選手達も是非自信にして欲しい。

 ポゼッションでは大きく差を付けられ、相手の起点に入るパスに対してのチェックの甘さなど、もちろん課題は多くある。そしてこの試合に勝つチャンスも、リーグ優勝する力もあったにもかかわらず最良の結果を得られなかった事に悔しさも残る。しかし選手達は立派に闘ってくれたと思うし、私が感じた手応えは、今シーズンもサッカーに真摯に取り組み、全力でトレーニングに励んできた選手達の成長の証だと言える。

 そして今シーズンの残りは来週に連戦で行われる関東プリンセスリーグの2試合だ。

今日得た手応えを確かなものにし、来シーズンへとつなげていく為、しっかりと準備して挑みたい。



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