ゲーム分析レポート

5/20(日) 東京都女子サッカーリーグ1部リーグ 第1節
    VS.小平SC ●0-6(0-0、0-6)

reported by 楠本洋之

下部組織の先陣を切ってリーグ戦が開幕した。今年も関東リーグ昇格を目指し強豪との戦いを経験しながら結果と強化を目的に日々精進していく。リーグ開幕に向けて東京都サッカー大会、サッカーマガジン杯で多くの試合数を確保できトレーニングの成果としては一定の手応えを感じていた。サッカーマガジン杯を終えてから今日の開幕を迎えるまでの2週間は更なるステップアップの為に、一度考えをリセットし個人のオフザボールの質を高める為のトレーニングを行った。今後に向けて不可欠なトレーニングであったが、4月5月で向上したチームとしてのプレーの「タイミング」を崩すことになり、その影響が試合にも表れてしまうことは懸念事項としてあった。

開幕戦の相手、小平SCは先の東京都大会の予選リーグ第1節で0−3と完敗を喫した相手で、ベテランと中堅、若手が融合し頭の良いサッカーを展開する非常に戦い難い相手である。経験値で太刀打ちできない分自分達のリズムを早く掴み、先制点を奪うことで優位に進めたいところであったが、立ち上がりから収まりどころの無く互いに攻め合う展開となった。予想外にハイプレスをかけてきた事には少々の驚きを感じたが、選手達は何とかトレーニングの成果を発揮しようと奮闘してくれた。しかし前半は無失点で切り抜け前回とは違った展開を期待したが、後半開始早々に失点をしてしまう。前半から気になっていたDFの対応のズレをうまくつかれ完全に崩されての失点はまずかったと振り返る。その後は、試合の中で必ず起きるミスをことごとく決められ前回同様の完敗となってしまった。

原因は先述したプレーの「タイミング」のズレが多発したことである。トレーニングのテーマをサッカーマガジン杯までとその後に分けて考えると前のタイミングを継続してプレーする選手と、後のタイミングでプレーする選手が混在しそのタイミングのズレを試合中に修正できなかったことが原因だ。しかしこれはどちらが悪いということではない。本来は以前の取り組みに上乗せしてプレーの質を向上させていくべきところだが、新たな取り組みを取得し試合で披露するには真っ白な状態でトレーニングしていくことが必要と考えた。そういった意味では選手達はトレーニングに対して本気で取り組んでくれていると理解することが出来たし、公式戦を戦うに当たってそれらの方向性を整理し選手に示してあげることが出来なかった私のミスと言える。結果を考えれば良くないものとなってしまったが、決して悲観はしていない。しかしあってはならないミスも多くあったことは忘れずに、トレーニングの中で修正をしていくことが必要である。

次節までには「タイミング」についてひとつの方向性を示し、連敗を免れる為に選手と共に戦いたい。



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