4/20(日) Graces ●0-1(0-0、0-1)

reported by 楠本洋平

先週予選突破を果たしたユースチーム。この試合からノックアウト方式になっていく。現在ベスト8、今日勝つことができれば、ベスト4である。本大会は、3位決定戦まであるので今日勝てば、この大会で経験できるMAXの試合数を経験できることになる。大人の大会であと3試合経験できることは非常に大きい。是が非でも勝ちたい一戦である。

相手のグレイセスは、今まで対戦してきたチーム同様大人のリーグで今年2部から3部に降格してきた。よってこれから開幕する3部リーグで対戦するチームでもある。決勝トーナメントに勝ち上がってきたチームだけに決して気の抜けない相手であった。今大会、毎試合選手に伝えていることであるが、スフィーダは、若い。しかし、若さがマイナスになるわけではない。全員が運動量多く走り、前線から激しくプレスをかけ続け相手が嫌がるディフェンスを続けボールを奪い、マイボールになれば相手がマークにつききれないほどサポートに全員が走りつないでいくスフィーダのサッカーができれば必ず良い結果がついてくるはずである。

前半、開始直後はお互いにボールが収まらず落ち着かない状況が続く。しかし、徐々に前線からの追い込みとセカンドボールへの反応の良さからペースをつかみ始める。前半終了間際立て続けにサイドをえぐったところからプルバックを入れそこに飛び込みシュートを放つが、あと一歩でゴールと言うところで相手DFの粘り強いディフェンスに掻き出されゴールを奪うことができない。

ハーフタイム、一点早い段階で取ってしまえば相手の気持ちが折れることと縦に速く、慌てて縦にボールを入れたところを狙われてピンチを招いていることから。落ち着いてボールを回し、サイドを有効に使うようにすることを伝えた。

後半、立ち上がりから押し込むも前半同様相手の体を張ったディフェンスにはじき返される事が続く。相手の蹴りこんできたボールを丹念にはじき返しまた攻撃と繰り返していたが、一度浮き球の処理にもたついたところを相手にかっさらわれそのままドリブルでペナルティエリアに持ち込まれシュートを打たれてしまう。それが無情にもゴールに吸い込まれ、先制点を相手に奪われてしまう。それに気落ちすることなくスフィーダも攻め続けるが、放ったシュートがバーやポストにことごとく嫌われ得点を奪うことができない。結局最後まで相手のDFに粘られ痛い敗戦を喫してしまった。
勝負のポイントである先制点を奪えずに、逆に相手に奪われてしまったことが相手に力を与えてしまい、最後まで相手守備陣が崩れなかったことが敗因であろう。また、どれか一つシュートが決まっていればまた違った結果になっていたかも知れない。ただし、時としてサッカーとは、シュートをうち続けている方がなかなか得点を奪えず、カウンター一発に沈むものである。決定機に決めきれなかったことが現在の実力であったかも知れない。

負けはしたが、最後まで諦めずに得点を奪うために戦った選手の姿勢は素晴らしかった。また、オフシーズンのトレーニングで取り組んできた、攻守両面における個のレベルアップという点において以前よりも力強く個人の力でサイドを突破したり、中央を突破したりしてシュートまで持ち込んだりすることが明らかに増えたことは、トレーニングの成果が発揮されたととらえられる。また、前線からの守備もこの3試合を通して機能し高い位置でボールを奪えるようになってきている。逆にチームとしてのボールポッゼッション、ボールの引き出し方、運び方に関して課題が見られた。今後のトレーニングでこの課題に取り組み、改善して次の3部リーグ開幕戦に備えていきたい。

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