8/23(土) 東京経営短大村田女子高等学校 ○1-0(0-0、1-0)

reported by 川邊健一

U18選手権大会東京都予選決勝リーグ第1節は過去の同大会で何度も激闘を演じてきた強豪チーム。今回のゲームも簡単に行くとは考えていなかったが、技術うんぬんよりもU15全国大会を終えたばかりの中学生選手のモチベーションなどが気掛かりであった。しかし、結果的に選手達のモチベーションにさほど問題は感じられず、逞しく闘ってくれたという印象が残っている。

スフィーダは、U15全国大会のに出場していたため、床爪先生が日程を考慮して下さった関係もあり、同グループの村田対修徳のカードはすでに終わっていた。結果は1-1のドローであり、仮にこのゲームに勝利することが出来れば、勝ち点3で決勝トーナメント進出に必要な2位以内の順位が確定する。逆に引き分けや負けはリーグの突破を難しくし、先行きに対する不安感も出て来るため何としても勝利を目指したいところであった。

前半から良いリズムでボールが動き、土のグラウンドの割には流れが良かった。中学生も自在にピッチを走り回り、連動した流れるような攻撃が見れた。幾度となくゴールに迫り、あと一歩のところまで行くが、決定的な場面でシュートが枠から反れるなど得点が奪えず前半終了。相手にも危険なカウンターを数度受け、危険にさらされる場面もあったが、DF陣の連携も悪くなく、GKと1対1になるような真の危機は凌ぐことが出来ていた。

後半も同じリズムで攻め続けたいところであったが、相手がスフィーダの攻撃に慣れ始、前半ほど優勢なゲーム運びは出来なかった。さすがに修羅場を幾度となく経験してきたチームなだけに毎年選手は代わるものの、チームの質を高く保ているのは流石の一言に尽きる。ゴール前ではギリギリで身体を投げ出し守り、ひたすら全力でプレーしてくるチームは強かった。
しかし、そのような中、後半も残り10分に差し掛かり、ドローの気配が見えていたところで、中学生選手のミドルシュートが決まり1-0と先制点を挙げる。その後、互いにチャンス、ピンチを迎えるもののスコアは動かず1-0で何とか勝利をもぎ取ることが出来た。

願っていた結果だけに安堵した。チームの状態としては、この1週間、主力中学生達は全国大会で福島、主力高校生達は東京で練習、といった具合に少なからずとも不安要素はあった。連携の問題、モチベーションの差、試合間の短さなど挙げたらきりがない。しかし、これまでのチームの活動を信じていたし、選手達のことも信じていた。きっと大丈夫だろうと思っていたが、選手は全員が逞しく闘ってくれた。決して、簡単なゲームではなかったが、チームとしての成熟度やチームとしての勝利を目指す姿勢は、流石に高校生が中心のチームということだけはある。

何はともあれ、これで関東大会出場決定戦(東京都代表決定戦)に進出することが決まった。まだ、怪我の癒えていない選手、無理をして出場している選手など何かを抱えて闘っている。1位で上がるのか?2位で上がるのか?ここまでくればどちらでも結構だが、とにかく明日のゲームではそれらの選手達を翌週のゲームに集中させ休ませたいと思っている。

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