9/3(日) FC SERUM

reported by 井山

東京都ガールズU-15サッカー大会。スフィーダはA.Bと2チーム参加しているので勝ち進むと必ずスフィーダAB対決がやってくる。去年、一昨年と予選リーグは突破するものの決勝トーナメント1回戦でこのスフィーダ対決に当たりAチームに敗戦している大会。今年こそ去年より一つでも上へ、決勝トーナメントを勝ち進みたい。
今回のガールズメンバーBのチーム構成はU-18、U-15の中学生で構成されている。第1節の対戦相手はFC.SERUM。小学生が多く在籍しているチームである。この日も小学生が数名起用されており経験の差でいうならばもっと有利に試合を展開しなければいけなかった。結果を見れば勝ったものの1得点しかあげられず、チームとしてパスの連携やコミュニケーションがとれていないのが目立った。相手は小学生がいる中で最後まで走る、必死にボールを取り返す所を怠らないためゴール前まで迫ってもなかなか点に結びつかずゲームは長い間動かなかった。試合が行なわれたグランドは公式戦が行なえる最小サイズであるが何度も使用していて特徴は掴んでいる。しかし戦い方はとても難しい。予想では狭い中でのパスより前線へのロングボールを利用した攻撃になるだろうと思っていたのに反し、放り込みは少なかった。それより前半はドリブル突破や仕掛けなど個人プレーが多かったように感じた。その中で23分CBからのスルーパスをFWが受けハーフウェイラインを少し過ぎた辺りからそのままドリブル突破しゴールを決めた。1−0で試合を折り返す事ができたもののまだまだ決定期に見合うだけの得点が足らない。
ハーフタイムでは攻撃パターンを増やすためにオーバーラップを積極的に行う事やサイドバックのオーバーラップだけでなくボールを持った味方を追い越して攻撃参加する事を意識させた。また、前半で気になったのはコミュニケーションの部分で声を出さずお見合いしてしまう場面が多く見られた。今回のガールズBはU-18とU-15の混合であり普段一緒に練習をすることは少ないが、だからこそ声でのコミュニケーションをとるのは大事で誰にでも出来る事である。主にこの二つを修正する事を伝え後半に望んだ。
前半に比べ狭い中でパスを繋げるようになり、徐々に自分達の持ち味を出し始める。なかにはダイレクトで楔を打ってから相手DF裏へ抜ける場面もありスフィーダの支配している時間が長くなる。しかしその分相手はピンチを避けるために大きくクリアーし数的に不足しているスフィーダDFを狙ってスピードのある相手FWがカウンターを狙っている。これに対しての対応が安定せず、へディングで弾き返せる選手、かぶってしまう選手とバラつきが出て唯一失点を招く可能性を感じた。後半残り15分になり1点リードしているものの逆に勝負をかけ、システム変更に伴い攻撃に人数をかけた。スピードのある選手を前半より一つ前に上げサイドからの攻撃を速くした事により、その選手の特徴が表れ攻撃の流れが良くなる。しかしシュートは決まらない。結局多くの決定期を逃し試合は1得点で終わってしまった。
今日の試合では決定期は逃したもののそこまでもっていく個人の技術は高いと感じた。逆に場面によってパスを選択した方が楽に進める場面や積極的に仕掛けてよい場面の使い分けができたらもっと沢山の決定期が生まれていたのではないか。普段広いスペースでのパスワークにより目立たなかったトラップの精度や状況判断が、狭いピッチでの試合で浮きぼりになり、止める、蹴る、運ぶの基礎技術の大切さを感じた。
次の相手はFC駒沢女子Aであるが今日の反省点を改善し気持ちで負けなければ十分戦えると思う。

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