6/15(日) 浦和レッドダイアモンズジュニアユースレディース ●1-4(0-0、1-4)

reported by 川邊健一

昨日の試合で勝利出来たことにより、最も必要であった全国大会への出場権は獲得することが出来ていた。ここからは、関東トップ4による順位決定戦になるが、関東第一代表として全国に進出しない限り、2位も3位も4位も変わらないという事前情報をキャッチしていた。だが、そんなことよりも私は個人的に準決勝でレッズと対戦できる事に大きな意味を感じ、また、密かに準決勝でレッズと対戦することをずっと目標にしてきた。だからこそ、このゲームに懸ける想いは強かった。レッズを公式戦という舞台で撃破し、決勝まで進む。その後のことは、実際にそうなってから考えるとし、まずはこのゲームのことだけを考えて、このゲームに全てを注ぎ込むようにしていた。

前半開始直後、試合に入りきれていなかったスフィーダからいくつかのチャンスを創り出していた。相手の攻撃に関しては、ビデオ、そして、自分の目でも確認していたので、十分に選手達に伝えていたが、相手の破壊力あるサイド攻撃に序盤は苦しめられた。しかし、時間の経過と共に”それ”に慣れ始めると一進一退の攻防となった。どちらかといえば若干スフィーダの方が押していた印象があるが、それでも決定機の数で言えばレッズが上回っていた。シュート数こそ変わらないものの、シュートは危機的状況の中で放たれた危険なものが多かった。ただ、相手の攻撃を上手く食い止め、一歩でも前に、一秒でも早く、相手のゴールに迫ろうとするチームの姿勢は悪くなかったと思う。裏を返せば、前へ行き急ぎ過ぎたということになるが、この戦況を考えればリスク回避の意味でも選手達の判断は正しかったと背中を押してあげたいと思う。

後半に入ると序盤から押し寄せてくる怒涛の攻撃に翻弄されることになった。結局、ゴール前で与えた直接フリーキックを決められ、その直後にコーナーキックから失点、更にはPKで失点とセットプレーでゲームの決着が付いてしまった。ただ、そのセットプレーの数々は相手が、スフィーダエンドで危険なプレーを繰返した結果であり、セットプレーではあるものの、相手の強さを認めなければいけない部分だと思う。よって、これが現段階でのレッズとの差であると認識を持たなければいけない。

正直、後半に関しては、ギリギリのゲームの中で、先制点を許したことで集中力が完全に切れた。もし、スフィーダが先制点を挙げていれば勝てた可能性もあったゲームだと思うが、恐らく選手達はそれを誰よりも敏感に感じ取っていたのだと思う。相手の強さを認め、先制点の意味をサッカープレーヤーとして感じていたのだと思う。だからこそ、たった1失点が何点分もの重さに感じてしまったのかもしれない。確かに今まで選手達が感じてきた1点とは重みこそ違うものの、そこで敗戦を意識してしまったチームはあまりにも弱かった。あの状況で1点を取り返すのは簡単なことではなかったが、最後の瞬間まで全員が勝利を目指し、信じ、全力でプレー出来ていれば、結果は違った可能性が無いとは言えない。ただ、こうしたギリギリの中での脆さも含め、公式戦で初めて負けたことも、良い勉強になったと思える。選手達はここまで「井の中の蛙状態」で、どこか自分達の力に過信があったはずだ。しかし、世の中には必ず上には上がいて、更にはそれを凌駕する更に上の存在すらあるもの。だから、ここで自分達を見つめ直すことが出来たのではないだろうか?

今まで絶対に負けられない試合が続いてきたが、不幸中の幸いというか、このゲームにおいては唯一負けられるゲーム?であった。敗戦という代償を払うことになったが、良い授業料だったと思えば、それで良い。選手達の成長が促せるのであれば、私は負けにも十分な意味があると思う。負けて良い試合などないが、私はこの敗戦に大きな意味を感じ取ることが出来ている。願わくば選手達も同じものを感じ取り、これからどうするべきなのか?感じてほしいと思う。

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