10/15(土) FC駒沢女子

reported by 川邊 健一

中学生リーグ決勝リーグ第1節は先月に開催されていたガールズ大会の決勝戦の再現となるFC駒沢女子との試合であった。ガールズ大会では1-1で延長戦でも勝負が付かずPK戦で敗戦したことが記憶に新しい。難しい相手であることは間違いないことであるが、それ以上に我々のチーム編成はガールズ大会と比較すると中3が1人もいなく中1、中2のみの構成だった。諸事情による欠席で18名いるU-15の選手達が10名しか集まらず、本来であれば出場することのないトップチームの中2を2名加えた形で11名を何とか揃えた。ガールズ大会時より中3などの核となる選手がいないことで更に難しい試合になるだろうと予想していたが、試合は私の予想以上に均衡したものとなった。
前半、開始こそ相手の技術力の高さに押し込まれる時間帯があったものの中盤での攻防に競り勝てるようになると自分達で流れを引き寄せる。前回の対戦同様に相手のゴール前での守備意識は高く、なかなかゴール前へ侵入できないが、試合の主導権を握っている時間帯は思っていたよりはずっと長かった。相手の技術力は高いものがあるものの、グラウンド状態が良いとは言えなく、局面局面での小さなミスが私達を救ってくれていた。
ハーフタイムに入り伝えたことは簡単なこと。この日は同会場で9:00から2時間のトレーニングを行っていた為に選手達が終盤に走り負けることがあった(試合は13:30キックオフ)。後半戦ではそのような場面がもっと長くなることが考えられたので、そういう時こそお互いに声を掛け合い、集中力だけは切らさないようにしようということ。それが出来なければ簡単に守備陣が崩されると感じていた。この試合は勝てれば文句はないが、第1節ということや優勝候補の一角との試合ということを考えた時に引き分けも計算に入れて考える必要があった。
後半、この日は開始からシステムを代えて戦っていたが、選手達がようやく慣れ始めた感があり、リズム良く繋ぎながら戦うことが出来ていた。また、シンプルに相手の裏を狙ったロングフィードも効果的だった。更に守備陣は非常に安定していて、即席の布陣とは思えないような活躍をしてくれた。終盤には疲労から走れなくなることや疲労から来るミスがあり相手に決定的なチャンスを与えるシーンが幾度かあったが、そのまま試合は終了。私達としてはこの引き分けという結果は悪くない。優勝に向けて前向きに捉えることの出来る結果だと思う。しかも、この中3を欠いた中で行われた駒沢戦でよく持ちこたえたと思う。それは素直に評価したい。相手の方が決定機・支配力では予想通り上回ってはいたが、決して完璧に負けているとも思わなかった。スフィーダには戦える選手がたくさんいるという証明になり、下のカテゴリーの選手達は着実に成果を上げてきているという手応えも感じ取ることが出来た。色々な意味で収穫のあった試合と言えるだろう。

試合結果に戻る