12/27(月) 翠陵中学・高岡商業・大和シルフィード02

reported by 川辺

三保の森フェスティバルはカテゴリー1とカテゴリー2の合同チームで出場している大会ではあるが、この日は急遽、カテゴリー3も参加することになった。というのは、カテ1・カテ2の合同チームは既に連戦2日目であるが、ここから更に他の招待も含め、3日間の試合スケジュールが埋まっている。体力面の消耗を考慮し、この日は全日程の25分×8本の半分である4本をカテゴリー3が担当した。更にカテ1・カテ2合同チームの選手がまたしても怪我で1名離脱したことから、カテ3の全19名のメンバーからバックアップメンバーとして1名の選手が召集されるという競争の意味も含まれていた。
1本目、翠陵中学校。相手も局面で戦える選手が数名いたし、東京都4部リーグのレベルから考えれば断然に強いレベルにあるチーム。しかし、それ以上に我々の闘志溢れるプレーの数々が相手を圧倒した。決して巧いわけではないが、局面でのパワー、攻守の切り換え、守備意識の高さ、そして、何よりも試合への飢えが高い集中力を保たせていた。非常に良いゲームで激しい守備から得点を奪い1‐0で終える。
2本目、翠陵中学校。2本目はカテ1・カテ2の高校生+カテ3の1本目に出場できなかった選手で構成する。カテ1の選手の個人技で1点を奪い1‐0。
3本目、高岡商業高校。この日、カテ1・2合同チームが25分×2本を戦い1点しか奪えなかった相手。力関係を考えたときに正直なところ難しい相手だろうと予想していた。しかし、カテ3の選手達は局面でかなり激しいプレーを見せ競り勝てることが多い展開。前への意識が強すぎるが、直向な前への姿勢が力強く見えた。結果、意外にも押し込むことが多く、試合を支配していたのは間違いなく我々であった。この激しさという点はカテ3の最も優れた部分だと思う。終盤に得点を挙げ1‐0。
4本目、この日の相手では最も技術の高い相手であった大和シルフィード02。さすがに押し込まれるであろうと考えていたが、これもまた激しい攻防で試合を制する。相手に攻め込まれる前に未然に守り、速攻へ転じる速さは見事であった。得点チャンスは何度もあったが、その中で1点しか奪えなかったのは正直痛い。結果的に唯一ゴール前に迫られたシーンで1失点し1‐1で試合を終える。終始押し込んでいた試合だっただけにサッカーの怖さを体感できた意味では非常に良いゲームだった。
ここまでのカテ3の成長は正直に驚いた。ここまで闘争心をむき出しに戦えるようになった姿に嬉しさを覚えた。カテ2へ上がるという野望を持つ選手、高いレベルを目指す選手と様々な目的意識を持った選手がいる。失うものがないだけに上だけを見ている選手は強かった。技術面での成長はもちろん、精神面での成長がここまでのチーム力を発揮させたのだと思う。今回の試合ではカテ1・2合同チームへ上がれるチャンスがあっただけに選手達のモチベーションは更に高かったのかもしれない。何はともあれ選手達は私に充分なアピールをしてくれた。従って、1名の選手だけを参加させるつもりであったが、4名の選手が明日の試合へ参加することになった。4名の選手達は限られたチャンスを活かし、そして、チャンスが巡って来た時にアピールできるだけの準備をしてきたことが、このような幸運をもたらした。チャンスは待つものではない、自分達の力で切り開くものだ。それが出来た選手達には充分な評価をしている。後は明日のチャンスもものに出来る精神面での強さがあればカテ2への昇格も十分に有得る話である。選ばれた4名はカテ3の代表という自覚を持ち、明日の試合へ臨んでもらいたい。

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