ゲーム分析レポート

9/25(日) プレナスチャレンジリーグ2011EAST 第15節

reported by 川邊 健一
スフィーダ世田谷FC 3
4
前半
後半
0
1
AC長野パルセイロレディース

6 川嶋 珠生
オウンゴール
7 森 仁美
7 森 仁美
11 永田 真耶
15 笹子 正恵

22 高橋 奈々
得点経過
15min
28min
43min
50min
54min
57min
60min
65min







11 橋浦 さつき
18 シュート数 5

マッチデープログラム(表)
マッチデープログラム(中)


プレナスチャレンジリーグ最終節、今日で半年間のリーグ戦も終わる。最終戦をホーム世田谷で迎えられたことを心から感謝している。前回は200名足らずの観客数だったが、2週間前の駒沢オリンピック公園陸上競技場で1004名のチャレンジリーグ最多観客動員数を記録し、日々スフィーダ世田谷を応援して下さっている方々が増えて来ている実感を感じる。そんなサポーターの皆様の前で私達が出来ることは、勝利を届けること、、、これしかない。また、私達が半年間闘い、どれだけ成長してきたかを披露することも大事な使命だと考えていた。相手も私達も、この試合を落したからと言って、何かを失うわけではない。しかし、大事なことは、そんな利害関係ではなく、応援して下さる方々に魂を届けること、私達はこうなれましたと観て納得して頂くこと。だからこそ、最終戦のホームゲームでは全てを出し切ろうと伝えた。


先制点を決めた#6川嶋

年間を通じ全試合出場#20山本

今回のゲームではいつも以上に、私達のサッカーを観て楽しんで頂くことが出来るよう毎試合採用するスタート時のロングフォワードパスを辞めた。自分達のサッカーを少しでも観て頂き楽しんで頂きたい、だから少しでも多くの時間で自分達が表現したいモノを出す為、リスクを冒してでも自分達のサッカーにこだわった。この選択には、選手達も共感してくれていたと思う。

ここまで取り組んできたことを出そうと選手達はピッチで躍動してくれた。相手は長野県より当日移動してきたため、コンディション的にも良くなかったのはあるはずだ。しかし、それがホームの利であるわけだから徹底して相手を走らせ、早い時間で消耗させるように闘えた。

まだ私達の描く理想には届いていないが、それでも1つ1つ丁寧に積み重ねてきたチームとしての闘い方は浸透してきたように思う。8月末に合宿を終え、それ以降、ずっと調子は悪くない、むしろ良い方だと感じていたが、9/4の日体大戦、9/11ノルディーア戦、9/18アカデミー福島戦と上手くいかない時間が多かった。トレーニングの手応えとは裏腹に、内容が伴わない疑問はあったが、それでもブレずに信じて進んで来れたことが良かった。
上手くいかないとき、1つ噛み合えば全てが良い方向に向かい始める時がある。私達にとっては、それがアカデミー福島戦の前半で訪れた。0-2で追い込まれてから後が無くなり全てが始まったわけではあるが、追い込まれ、それを跳ね除け得た結果を今日という結果に繋げられたことが良かった。成長を感じられた時間だった。


帰ってきたキャプテン#14田中

スフィーダファミリーありがとう!

結局のところ、自分達が苦しい時に後押ししてくれる方々がいること、それが全てだったんだと痛感している。きっとそれが無ければ負けているゲームも多かったに違いない。現地で応援して下さる方々は勿論のこと、私達は下部組織のプライドでもあるわけだから、そうした見えない力が作用し、選手達に自覚と責任が産まれた部分もある。何が欠けても力を出し切れなかったことは事実である。私達もサポーターも下部組織もスタッフも、私達を応援して下さる企業様をはじめとする関係者の皆様方も含めてスフィーダ世田谷というチームなんだと思えた。それを選手達と共に感じ、その時間を共に過ごせたことが今年最大の収穫だったと確信している。

今回の最終戦で1人でも、スフィーダを知って下さったり、応援して下さる方が増えたとすれば、それは本当に嬉しいことだ。まだまだマイナーなチームであることは間違いないし、足りないことも多いチームではあるが、皆様方に愛されるチームになれるよう、世田谷区に元気を与え続けられる存在であれるよう、これからも私達は進んでいく。今までと同じように一歩づつ一歩づつ少しずつでも着実に歩みを進めたい。


最後になりますが、半年間温かい目で見守って下さった全ての関係者の皆様に心より御礼申し上げます。サッカーも、チームを取り巻く環境も、全てが変った勉強の半年間でした。そして、1年前とは多くが異なりましたが、全てが力になりました。続く関東女子サッカー選手権大会は、証明の場となります。昨年まで通じなかった私達の力が、この1年でどれだけのものに成長したのか確認しつつ、チャレンジャーとしてチャレンジしていきたいと思います。引き続きスフィーダ世田谷に御力をお貸しください。何卒宜しくお願い致します。
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