ゲーム分析レポート

6/25(土) プレナスチャレンジリーグ2011EAST 第9節

reported by 川邊 健一
スフィーダ世田谷FC 1
1
前半
後半
1
1
JFAアカデミー福島

20 山本 摩也


7 森 仁美
得点経過
30min
37min
46min
68min


7 川島 はるな
13成宮 唯
8 シュート数 18

マッチデープログラム(表)
マッチデープログラム(中)


プレナスチャレンジリーグ第9節JFAアカデミー福島。第一クールでの対戦時は0-3と完敗であった。あれから約2カ月…私達はこの2カ月間で悲しみも憂いも味わってきた。たった2カ月間ではあるが、この2カ月間で成長できている手応えを持っていた。
また、この勝負は2位と3位の直接対決であり、勝敗で順位が入れ替わる重要な一戦でもある。しかし、そんな順位よりも、前回敗れている相手に勝つ、という単純な気持ちを強く持っていた。そこに恐れも不安もなく、安定したチャレンジャーの精神でキックオフを待つことになる。


下部組織U-13がエスコートキッズ

先制点のピンポイントクロス#6川嶋

相手の特徴、それと同時に私達がどういうサッカーで相手と向き合うのか、それを選手達に伝えていたが、選手達は私の狙いを意識し、表現しようとベストを尽くしてくれたように思う。
正直なところ、もっとポゼッション率を上げた攻防戦が出来るだろうと踏んでいたが、相手もこの2カ月間で確実に力を付け、より精度の高いサッカーを展開していたことから、相手に主導権を明け渡す展開となってしまった。それでも前半から後半の半ば過ぎまでの体力の持つ時間は、相手に脅威を与えることが出来ていたし、粘り強く我慢する事も出来ていた。
終盤は毎試合苦しくなるが、今日も最後まで身体を張り守り続けてくれた。デビュー戦であった#22高橋が負傷退場したのは痛手ではあるが、デビュー戦にも関わらず、チームの為にベストを尽くしてくれた姿勢に感謝している。
何とか勝ちたかった、勝たせてあげたかった試合ではある。しかし、このドローには価値がある。勝点の価値ではなく、これからチームが目指すべきところをはっきりと映し出してくれた価値という意味で、だ。
私達が目指すべきところは、やはりボールを保持し続け、ゲームの主導権を握り続けることにある。やりたいことを相手にやられてしまった試合ではあるが、もっとその精度を上げなければ、自分達の土俵の上でこうした相手と対等以上に闘えないということを改めて理解し、質の更なる向上を目指す必要性があることを教えて頂いた。

このチャレンジリーグで学んだ大きなことの1つとして粘り強くチャンスを伺うという事が挙げられるが、今チームには劣勢を劣勢と感じないだけのメンタリティーが備わりつつある。これは勝つために絶対に必須の条件となる。これまでチームは、多少相手に主導権を握られただけで、一気に崩れてしまう脆さがあった。しかし、レベルの高い攻防戦を繰り返すことで、勝つために必要な要素を手にすることが出来た。
ただ、これだけでは勝てない。ここから一歩踏み出せるだけの技術が無ければ、きっと最終戦を終えたときに、この上位戦線から大きく離されている事だろう。


本日も応援ありがとうございます。

先制点でCL East決定率浮上No.1#20山本

前期も残すところ、来週の試合を残すのみとなる。それが終われば一旦中断期間へと入る。今すぐに多くを改善させることは難しいが、この中断期間を経て、私達の方向性をはっきりとさせ、次なるステップアップの材料としたいと考えている。

私達は、まだまだ強くなれる。試合前に言った「スフィーダはだんだん良いチームになってきた、でももっと高みを目指せるチームだ」という一言。この一言に全てが集約されているように思っている。


最後になりますが、今回もたくさんの応援ありがとうございました。よく選手と話すのですが、応援があるからこそ頑張れる部分というのは大いにあります。私達は期待に応えられるようベストを尽くしますので引き続き熱い応援を宜しくお願い致します。
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