ゲーム分析レポート

5/15(日) プレナスチャレンジリーグ2011EAST 第5節

reported by 川邊 健一
スフィーダ世田谷FC 0
1
前半
後半
0
0
AC長野パルセイロレディース

20 山本 摩也
得点経過
53min

13 シュート数 9

マッチデープログラム(表)
マッチデープログラム(中)


チャレンジリーグ第5節。全15試合(5チームによる3回戦)の第一クール最終戦。第2節の日本体育大学戦が震災の影響で延期になったものの、このゲームが終わった段階で一区切りとなる。

ここまで2勝1敗と悲観するような結果ではないものの、チームとしての状態は、まだまだ未完成であり、そのベースを作る為に、ゴールデンウィークに行われたサッカーマガジンカップに参加してきた。
当然、そこでの調整で試したい事、調整したい事、を伝えられたので、今回のゲームにおけるパフォーマンスには期待していたが、結果的には前半と後半で違う顔を魅せるゲームとなってしまった。

前半は、相手の戦術が、スフィーダの戦術にフィットしてしまい、それを抜けられずに苦しむチームがあった。何をどうすれば解決できるかは明確で、難しい問題ではなかった。しかし、チームにはそれを自分達で解決出来る戦術眼が無く、ハーフタイムまで我慢しなければいけない時間が続いた。当然、試合の中でも改善は出来た、しかし、それをコーチングすれば相手にこちらの意図が伝わり、対応されかねない。それもあって我慢した。

後半、チームは前半の内容に修正をし、ピッチの中でゆっくりなリズムで試合をしてくれた。結果、ボールポゼッションも圧倒的に上がり、相手ゴールまで迫れる回数が増えていく。前半3本だったシュートも、後半は10本と3倍以上になったことからも、修正に効果があった事が認められる。
詳しい内容はここでは避けたいが、選手達は口頭で伝えただけで、サッカーの狙いどころを変える事が出来る。それだけの最低限のスキルはある。しかし、そのスキルを活かすか、活かせないか、は戦術や戦術眼が極めて重要になる。
私の役割は戦術を決定し、メンバーを決め、試合に送り出す事。また、試合において起こる様々な状態に対応できるようハーフタイムで話す、選手交代、その位だろう。サッカーの技術、知識など含めて、それがサッカーのスキルになるが、まだ若いチームはそうした部分も共に改善・勉強していかなければいけないと感じたゲームだった。

結果的に1-0で結果オーライ的な雰囲気もなくは無いが、今回の内容はしっかりと受け止める必要がある。また、何をすれば自分達のサッカーが出来るかはっきりしたゲームだったことからも、今回の経験を今後の肥やしとし、続くセカンドクールに気を引き締めて向かう事だけを考えたい。

内容、結果だけではなく、今は本当に全てが新たな経験で、全てが力となっている。多くのことを経験し、多くの物を観る、感じる、そして、自分達よりも強いチームに挑んでいくことこそが最大の勉強となっている。
まだまだ第一クールが終了したばかりではあるが、これから先の勉強の機会に胸が躍っている。

最後になりますが、本日も多くの皆様方に御声援を賜り誠にありがとうございました。次節、第二クール第一戦目は、ホームで常盤木学園との試合になります。次節も是非御来場頂き、熱い応援を宜しくお願い致します。

※今回は諸事情で写真がありません。申し訳ありません。


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