6/7(日) 慶応義塾大学体育会ソッカー女子

reported by 川邊 健一
東京都女子サッカーリーグ1部リーグ 第1節(40分ハーフ)
スフィーダ世田谷FC 3
2
前半
後半
0
0
慶応義塾大学ソッカー部
(FK) 4 田中麻里菜
(CK) 11 内山朋香
18 峯本千鶴
10 畑中彩香
4 田中麻里菜
3min
26min
30min
49min
58min

東京都女子サッカーリーグ1部リーグが開幕した。開幕の相手はすでに2節を終え、勝ち点を積み上げている慶応義塾大学体育会ソッカー部女子。 ここ数年、見違えるほど実力を付け、その発展のスピードには目を見張るものがある。 特にスフィーダは慶応さんと交流が深く、その成長をずっと近くで見てきた。 慶応さんは今期の1つの目標として1部リーグ優勝を掲げているが、それを現実的なものとして手繰り寄せるだけの力が付いてきたように思う。

親交の深い両チームではあるが、私達も1部リーグ優勝、そして、関東リーグ昇格を今季最大の目標としていることもあり、この試合は両者引けないゲームであった。

鎖骨骨折で療養中の#7仲…今日は記録担当

16:30キックオフ
是が非でも勝たなければいけない一戦であり、お互いに目標が同じということ、開幕戦であるということ、などを考慮すれば前半から必ず激しい攻防のゲームになることが予測でき、 簡単にはいかないと想定していた。
やはり、序盤より相手は激しいプレッシャーをかけてきたため簡単にはこちらの意図した展開に持ち込むことが出来なかった。 しかし、開始3分にセットプレーから先制することが出来、その後もチャンスを演出することが出来た。 ただ、前半の25分過ぎまでは相手のプレッシャーは弱まらず、自分達のリズムで展開するまでには至らない。 シュート数こそ差は付いたが、それでもシュート数と比例するような展開には感じられなかった前半である。

ハーフタイムには、現在の戦況を説明、その打開策、後半の闘い方などを細かく解説しピッチに送り出した。 ハーフタイム明けの10分は相手の体力的な問題が解消され、再度激しい攻防になることが想定できたため、勝負はそこから…という戦況を予想した。
後半、最終的に相手はどんなにスコアを放そうとベンチも選手も最後まで諦めることなく楽なゲームにはならなかった。 結局、相手は体力的な問題を気持でカバーできるほどファイトしており、スコアを放しきることが出来なかった。 また、それだけではなく、私達のストロングポイントも上手く潰され、私達の強みを生かしたサッカーは終始出来なかったと言って良い。 要は、相手の戦術にはまってしまったゲームだったということになる。

試合に勝つことはできた、また結果が最も重要ということを考えれば、開幕戦で優勝を狙う相手から勝ち点を奪えたことは良かった。い や、結果を残すことを考えているトップチームだからこそ、それが全てなのだと思う。


3日前に卒業大会期間中の多忙な男子中学サッカー部に胸を借り初対戦した。内容的にも結果的にも自分達の良さを出し優れたサッカーを見ることが出来た。その時に選手にも話したが、男子と女子とでは違う…男子は私達のことを知らないだけに戦術的には打ち合いのサッカーになる。しかし、女子となると私達のことを少なからず知られているケースが多く、ストロングポイントも把握されている場合が少なくない。そうした相手とでは内容的に異なることも仕方がない。今後もこうした戦況が増えて行くだろうが、思い通りにいかないこうしたゲームを乗り越えて行かなければ勝ち上がって行くチームにはなれないと思う。今は結果を出すこと、結果を残すことを最優先し、どんなに内容が優れなくとも勝ち続けていかなければならない。どんなに優勢なゲームをしようとも負けてしまえば、それは力が足りなかったからに他ならない。それを昨年学んだ。

道は自分達で切り開いていくしかないが、自分達で切り開くことも出来る。この状況を幸運に思いたい。。。

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