4/26(日) 早稲田大学ア式蹴球部女子 ●0-2(0-1、0-1)

reported by 川邊 健一

準決勝は日本最高峰のチームである早稲田大学ア式蹴球部であった。昨年は優勝した大会であり、今年も優勝を狙っていたが、ここに来て今までで一番内容的には優れないゲームで終わってしまった。

これまでビルドアップの形、守備組織の同時性と連動性など順を追ってチームを完成に近付けてきた。目安としてはゴールデンウィークに開催される第22回サッカーマガジンMEGMILKカップ全国レディース大会2009で優勝を目指せるチームを作るというのがテーマであった。それだけに、この大会では毎試合1週間のトレーニングをピッチで表現し、試合を確認の場とすることだけを考えていたが、負けてしまったことにより5月10日に行われる決勝戦の機会を失ったことになる。MEGMILKカップの成果を今大会の決勝戦で確認したかったが、負けてしまったのだから仕方がない。私達に力がなかったと真摯に受け止めるほかない。

本日の敗戦に至るまで、日々のトレーニングには成果を感じ今日のゲームにも期待感はあった。しかし、全ての技術を支えるものは強固なメンタリティーに他ならない。今日はその根本的な部分が足りなかった。だから負けたし、トレーニングの成果も何一つ出すことが出来なかった。言い訳は出来ない。

今年のトップチームは昨年のチームよりも移籍選手を迎え入れたことにより年齢層が上がり、それと同時に個の能力も明らかに高くなった。チームとしてのまとまりも徐々に見られるようになり、コンビネーションも向上している。選手達も日々のトレーニングで手応えを感じていたことと思う。だから油断があったのかもしれないが、試合は常に紙一重であり、勝者と敗者を分けるものはほんの少しの”何か”でしかない。だから、私はこの試合に勝ったとしても一喜一憂はしないし、負けたからと言って選手達の実力を疑うということもない。

今年の新チームになってから、初めて公式戦という舞台で明らかな自分達の油断から負けた。これは2009年最初で最後の薬としてくれればそれで良い。また、上と下のレベル差の高いMEGMILKカップでは油断してしまうような相手とも対戦することがあるかもしれない。これまでMEGMILKカップに合わせて調整してきたのだから、そこで同じような試合がなければ良いと思う。

成功と失敗を繰り返しチームはまとまって行くが、反省を活かせなければ意味がない。失敗体験を心の底から反省し、成功体験を自分の自信に代えて行く。一人では出来ないことも、チームメイトと協力すれば必ずできる。どんなに優れた個の能力があってもチームとして機能出来るよう手を取り合わなければ何も産まれない・・・私達は、どんな時でもチームであり、仲間である。互いに高め合えるようなアスリートとしての集団を目指したいと思っている。

MEGMILKカップでの選手達の奮闘に期待したいと思っている。。。

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