10/13(月) SOCIOS FC ○5-1(1-0、4-1)

reported by 川邊 健一

東京都女子サッカーリーグ1部リーグ第5節はSOCIOSとの一戦。相手のサッカーを見るのは実に久し振りで、1年半もの間SOCIOSのゲームを見る機会がなかった。現在、1部リーグは混戦模様で優勝争いはスフィーダも含め2〜3チームに絞られ、残りのチームは非常に拮抗した残留争いになっている。しかし、その中で非常に安定した結果を残し1つ頭が抜け出しているのがSOCIOSになる。これまでの結果が安定しているだけに、簡単に行かないことは理解していたが、自分達が、前回のフィオーレ武蔵野戦から、どの程度成長できているか確認することが出来るゲームだと思っていた。

前回の試合からチームの重要な役割を果たす選手が受験で抜け、このゲームを機に抜ける選手もいる。毎年、後期はだいぶ苦しくなるが、それでも1年間を通じてコンスタントな力を求められるリーグ戦を想定し、常に選手層の幅と厚みは意識してきた。今年はトップチーム19名と多くはないが、それでも全員が高いレベルでパフォーマンスを発揮できる選手達ばかりに成長してきていた。それを確信へ変えられるかどうか、、、ある意味では、このゲームで確認できると思う。

前半から私達はある目標を掲げ、全力でゴールに迫り続けることを徹底した。チャンスを意図的に作ること、生み出すこと、は出来る。あとは、数多く迎えられるであろうチャンスを”いずれ入るだろう・・・”というような軽率な気持ちでその時を迎えるのではなく、最初のファーストチャンスから気持で押し込んで行く、ということを前回のフィオーレ戦の反省を踏まえ意識した。また、1点目を取った直後の2点目のチャンスを必ず決めきること。前半はとりあえずそこだけを意識していた。しかし、ファーストチャンス、セカンドチャンスと決定的な局面を何度も迎えるが、あと一歩のところで粘られてしまう。
その後、個人技から先制点を挙げるも、やはり、その直後に訪れたチャンスを決めきることが出来ず支配率とは相反し1‐0というスコアで折り返すことになる。まだまだトレーニングが足りなかったと感じる前半だった。

まだ最初に掲げた目標に到達することはできる。その為には、どれだけ早い時間帯で2点目を奪うか、それに尽きる。また、その2点目が入ることにより、勝ち点3は確信に近いものに変わるため、点を取るための最後の作戦に打って出ることを決めていた。時間が刻一刻と刻まれていく中、後半15分頃に2点目を挙げると、すぐさま攻撃的なシフトへとチェンジし臨戦態勢で挑む。その作戦自体は成功したと考えていいが、これまた恐ろしいほどにシュートが入らない・・・シュート数は数え切れないほど積み重ねる、決定的なチャンスの数も積み重ねる、しかし、得点だけが積み重ねられない。一兆一反に克服できるような課題ではないことは百も承知ではあったが、まだまだトレーニング不足を感じる内容であった。結果的に何本かのシュートが入った。

SOCIOSはここ数年で一番チーム状態が良いのではないだろうか?気候が良かったということもあるかもしれないが、最初から最後まで走り続け、攻守に渡り効果的なプレーをされてしまった。今までのSOCIOS戦で一番スコアの離れたゲームではあったが、一番強いのでは・・・と思ったのも事実である。ベテランチームであるため、経験値はスフィーダよりも遥かに上であり、尊敬すべきチームだと思う。
この相手に5得点出来たと考えれば素晴らしいのかもしれないが、まだまだ自分達が未熟な部分は非常に多い。特に4週間後には首位対決が待っている。ここで勝つのか、負けるか、では天と地ほどの大きな差がある。どうしても負けられない一戦だ。一番勝たなければいけない大一番に、一番選手が揃わない日となることが決まっている。だからこそ、今回のゲームで選手層の幅と厚みを確認したかった。まずまず手応えは感じているが、次の一戦でどのように闘えるか?非常に楽しみである。

高校生はテストをはさむため2週間ほど活動できないが、上手く調整し万全の状態で挑みたいと思う。無い頭をフル回転させ奇策を考えたい。

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