8/20(日) SOCIOS FC

reported by 川辺

現在進行中の全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会の間に1部リーグが行われた。相手は昨年度1部リーグ3位入賞を果たした強豪ソシオス。過去に何度か対戦したことがあるが、毎回接戦となり今まで勝ったことのなかった相手。総力戦ならば負けぬと考えていたが、相性が悪くどうしても勝つことが出来なかった。しかし、現在のチームが合宿の後であり、更には大会中の為、試合勘の鈍さは無い。昨日、炎天下の中で試合をやったということで体力的に厳しい部分は否定できなかったが、それでも1部リーグは重要なリーグ。今期の目標の1つである。その為、相性が悪くても、体力的に厳しくても勝利を手に入れることが重要だった。また、この試合を制することイコール自分達の成長を証明出来るということもあり、更には全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会の調整の場とすることも出来る。相手は社会人中心の強い相手であるため色々な要素を兼ね備えた非常に重要な一戦であった。
前半、昨日の試合とは対照的に序盤から良い流れでサッカーが出来た。焦ることなく、慌てることなく相手のプレッシャーを掻い潜りリズムある攻守を見ることが出来た。試合前に打ち合わせた対村田女子高校戦を意識した戦い方と現在チームが抱える問題点を意識した戦い方には問題はなかった。決して悪くは無い内容、、、それは選手達がチーム戦術に徹し、チームの為にサッカーを出来ていたからだ。しかし、相手のセンターバックには2名の長身選手が揃っており、そこをなかなか突破することが出来なかった。それでも相手のミスを付き得点すると、すぐさま追加点を奪うことも出来た。昨日の試合同様、先制点の直後に追加点を奪うことで試合を決定付けさせるような形に出来たことは素晴らしいと思う。この2得点からも分かるようにやっと試合勘を取り戻して来た。ここまで調整が遅れ、思ったような試合が出来なく長い間苦しんだが、やっと最低限のレベルまで辿り着くできた。まだまだ本来の力までは引き上げ切れていないが、これは試合をやればやるだけ取り戻していける部分。今はソシオスのような力のあるチームと戦っていくことが重要だ。
後半に入り、昨日のゲームで出場していなかった選手などを調整として予定通り出場させた。また、サイドを突いた攻撃をしたかったのでシステムの変更も行った。しかし、システムの変更に伴い、中盤での連携に乱れが生じ、効果的にサイドを突く攻撃が出来なかった。前半は課題を意識した戦い方が出来いたと思うが、後半に関してはどこかプレーや意識が散漫になり、良いプレーが出来たとは言い難い。これは選手個々が悪いというよりもチームの意識レベルが低下したことが何よりの原因だと思う。結果的に2-0という形で前半の2得点を守りきる形で勝つことが出来たが、失点してもおかしくはない場面も存在し、後半のチームには隙があったと言える。
昨日の試合では前半の流れが悪く後半に持ち直すことが出来た。しかし、今日の試合に関しては前半が良く、後半に停滞してしまった。これは試合の流れが大きく作用したものだと考えられる。試合とは常に紙一重であり、良くも悪くも生きている物。当日のコンディション(天候・体調・意識など)、対戦相手、ゲームの流れなどで常に変化して行くものだ。だから一概に言えるものでもない。そう考えれば常に勝つということは難しいことではあるが、その中で新たな勝利を得ることに意味を感じる。今回も新たな勝利を手にしたことで新たな一歩を刻むことが出来た。このように新たな一歩を踏み出すことで成長を感じ、更に上を目指すことが出来る。勝利から得るものがあまりにも多いことは言うまでも無いが、それは相手を凌駕するからこそ手に入れられるものであり、ここまでの成長を証明する何よりのテストだと思う。あと少しの差で大きな力を得ることが出来る。あと一歩であるが、その一歩を踏み出すことは簡単ではない。しかし、それは次戦に勝つことで果たされると信じている。次は今季最大の山場であり、最も重要な一戦だ。簡単なことではないがやらなければならない。出来る限りの準備をし次戦に備えたいと思う。

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