4/9(日) 吉祥女子中学・高等学校

reported by 川辺

3試合の予選リーグを全勝し決勝トーナメントに駒を進めることが出来た。そのトーナメント1回戦はスフィーダU-18と同グループで勝ち上がってきた吉祥女子。従って、U-18担当のコーチから事前情報を得ることが出来ていた。情報ではゴール前をがっちりと固めて、1発カウンターで効果的に攻めてくるチームだと聞いていた。
本日はチームのキープレーヤーが数名不在ということもあり、良い機会だと考え従来のメンバー・システムを変更して戦った。流れに乗るまで時間がかかるのではないか?ゴール前に複数の選手が入り乱れるほどに固めて来られた場合は難しいのではないか?などと色々なことを想定していた。しかし、予想に反し開始から1分も経たないうちに先制点を奪うことが出来た。相手はまずは引いてしっかりと守るスタイルを取るだろうと予測していたが、この先制点でそうもいかなくなったのかもしれない。事前情報とは違い前へ前へ力強く出てくる戦い方だった。相手の前2枚の破壊力は高く、度々失点してもおかしくないような状態に陥ることもあったが、その後も得点を重ね主導権を握ることができた。しかし、主導権を握っていたとしてもメンバー・システムを変更した影響は少なからずあり、特にオフェンス面ではトレーニングの成果を発揮できたような内容であったとは言えない。システムが代われど、メンバーが代われどサッカーはサッカー、、、多少の変化でサッカーの質そのものが下がるのであれば、それは自分達が手に入れた力とは言い切れない。あくまでもシステム有りきの手馴れたサッカーだと考えてもいいのではないだろうか。
後半に入る際にシステムを従来のものに戻し、確認作業に重点を置いた。チームの連携面や戦術面では慣れ親しんだ戦い方に戻ったのだが、細かい部分でのミスが目に付くことが多かった。その細かなミスを付かれDFラインの背後を突かれる攻撃を受け、何度か失点してもおかしくないような状況があった。結果として前線プレッシングと最終ラインのコントロールで調和が取れず1失点してしまった。今回の失点に関してもそうであるが、我々は快勝と言えるスコアに開くような内容・結果だったとしても失点を許すことが多い。チームとして、この1失点ということに対する問題意識がまだまだ薄いような気がする。確かに勝負が読める点差や内容というものはある。試合に関しては勝てるかもしれない。しかし、だからと言ってこの1失点を軽視することは許されない。もし、本当に強い相手とやったのであれば1失点で済むのだろうか?もしくは得点の奪えないような戦況に陥った場合には0-1で負けるしかないのか?この半年間で失点したパターンは似ている・・・原因も分かっている、、、解決には時間がかかるかもしれないが、一番重要な大会に向けて少しづつ修正していければ良い。
結果として今回は5-1というスコアで勝つことが出来た。印象としては終始バランスを見失っていたように思う。まずは誰が・・・ということではなくチームとして1失点の問題意識を強く持つこと、それをベースとして、その中で自分達のサッカーを行えるようにしなければならない。そうでなければ次の準決勝で我々は消えることになるかもしれない。準決勝はワイルドカード(各ブロック2位の成績が良かったチーム)で上がってきた小平SC。予選リーグでは同じブロックであった為、相手のことはよく分かる。分かるだけに怖いチームではある。ベテランチームであるが故にサッカーを知っているはずだし、我々のウィークポイントも見透かされていると思う。また、予選リーグで対戦した時とは比較出来ないほどに相手の闘争心・闘志は高いものになることが予測出来る。それは準決勝であるということや1度負けたチームとの再戦ということからだ。このような状況の中、我々がしなければいけないこと・・・それは予選リーグの小平と準決勝の小平とでは別のチームとして考えて戦うこと。そして、相手のサッカーうんぬんではなく我々のサッカーを出し切ろうとするチームの意識だと思う。この2つが出来れば必ず準決勝でも勝てるはずだ。手強い相手ではあるが、チームの調整という意味では手強い相手と数多く試合が出来るのは良い事だ。だから、準決勝でも勝利を手にし、必ずや決勝戦へ進みたいと思っている。

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