10/9(日) 浦和レッズJrユース(埼玉県第2代表)

reported by 川辺

昨日の準決勝戦で負けた為、3位決定戦に回ることになった。この試合は単なる順位決めの試合だった為に来年のことを見越し、ここまで出場機の少なかった選手達に関東大会という場を経験させること、更にリザーブ選手達の新たな可能性を発掘することというものを大きなテーマにし設定し、昨日とは大きく異なるチーム編成で挑んだ。従って、結果よりもゲームの内容や選手個々のパフォーマンスに期待していたが、思っていた以上に選手達は奮闘していたと思う。また、チームに対してはメンバーが大きく入れ替わってもスフィーダのサッカーをするように伝えていたが、それも予想よりは良かったように思う。
相手はメンバー的には準決勝と大きく代わっている様子はなく、しっかりとメンバーを組んできていたと思う。相手は個々の能力に優れ、個人技を中心とした攻撃を仕掛ける強いチームだった。レッズというサッカーが確立されている感があり、潜在能力は非常に高い印象がある。
前半、その強い相手に対し、まずまず納得できる試合運びをしていた。前半の途中で我々の明らかなミスからCKを与えてしまい、それを直接決められてしまうということはあったが、特に問題意識は感じていない。簡単に修正できる部分だからだ。それよりも中学1年生の奮闘や新たなポジションに対し適性を示した選手達を評価したい。むしろ、この試合はそういう部分に着目していただけに大きな収穫があったと言える。特にこの日にセンターフォワードを任せた選手からは大きな可能性と潜在能力の高さを改めて感じ取ることが出来る素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。この選手はこれからこの重要なポジションをこなすことにより更なる成長を果たすことが簡単に予期出来る程の活躍だった。たった1人で相手のDFラインを混乱させていた。とにかく素晴らしかった。
ハーフタイムでは相手が主導権を握っていることは間違いないが、それでも幾度かの決定機を演出することが出来ているということから勝てるチャンスは十分にあると伝えた。そして、同時に出場可能な選手を全員ピッチに送り出すという事前から考えていたプランも決行し、4名の交代を行った。少なくとも前半より後半の方が昨日までの布陣に近付く為、逆転のチャンスは十分にあると思っていた。
後半に入り確かに序盤は相手よりも我々のペースであったと言える。相手のDF陣は完全に混乱し、前半までは対応できていたものまでも対応しきれなくなっていたと思う。しかし、GKと1対1になるような決定機が2度もある中で数々のチャンスを潰してしまい得点には至らず。逆に準決勝と同じように終盤には走らされることにより体力がなくなり押し込まれる場面が増えてしまった。そんな中、完全に崩されての失点はないものの、ミスから2失点し0-3まで広げられてしまった。この試合は全ての失点が我々のミスからくるものだった。また、もし、後半序盤の流れで得点を奪えていれば結果も変わったかもしれない。結局、ミスが重なり3失点したこと、決定機で得点を奪いきれなかったことが響き0-3というスコアで終わることになってしまった。
ただ、それでもこの試合は選手個々の新たな可能性を感じられたことが収穫だった。元々、結果よりも内容重視の試合だった為に敗戦に関しては問題意識はないし、先へ繋がるものを得るための試合という設定だったので、そういう面では逆に満足感すらある。試合に負けるということはいつでも悔しいことではあるが、準決勝を負けた時点で全国への道は閉ざされ、私達は新たな目標へ歩み始めたばかりということも事実。準決勝敗戦後の夜は長い時間をミーティングに割き選手達は気持ちを切り替え新たな目標を設定してくれた。だから、今は新たな目標へ向かい、その目標達成から逆算した計画を立てることが必要であり、何をしなければいけないのか?と考えれば自ずと答えが探れる状態であった。従って、この敗戦には問題意識は然程感じていないし、むしろ、大きな発見があったので良かったと言える。結果は関東4位ということで素直に喜べない部分はあるが、この日も選手達は気持ちを切り替え戦えていた。収穫もあったし、このメンバーで関東4位という結果を得られたことは良かったのではないかと思う。決して悪い結果ではない。今後は誰が抜けても大きな変化の生じないチームを作ることが必要である。以前から強力なチームを2チーム作るということを目標としていたが、やはり、主力選手が欠けるとそうも行かない。それはどこのチームでも同じであると思うが、それでもこの永遠のテーマとも言えることを成し遂げない限りコンスタントに結果を求めることはできない。事実、過去にここまで主力選手を怪我で失ったことはなかったし、関東大会という最も大事な場面で現時点でのベストメンバーを組めなかったという事実も存在する。だから、出来るだけ永遠のテーマに近付くことが必要であり、関東大会を勝ち抜こうと考えれば、それを実行に移さなければいけない。何はともあれ関東大会では素晴らしい経験と多くの発見が出来た。この結果を前向きに捉え、全国大会へ進出したチームよりも先に来年への準備に入りたいと思う。課題は山積みであるが、今出来ることから1つ1つ着実にクリアーして行きたい。

最後になりますが、関東大会へ連日応援に来て頂いた保護者の方々には感謝の気持ちで一杯です。やはり、私達には保護者の方々の応援無しには力を発揮できないと痛感させられました。監督の私も含め、選手達もどこかで期待に応えようと努力しているのだと思います。誰かの為にサッカーをするということは、あまり良いことのようには感じませんが、自分の為にサッカーをする為にはやはり、保護者の方々の協力と応援が必要です。いつも言っていますが私達は保護者の方々に背中を押されることにより強くなり続け、応援されることにより努力を惜しまず突き進むことが出来ています。この応援というものに支えられ今のスフィーダ世田谷が存在するのだと感じています。選手達は強い意思を持ち、来年へ向けて歩み始めました。来年こそは夢の舞台へ連れて行ってくれると確信しています。選手達の意思を信じ、そして、選手達の努力を信じこれからも前だけを見て進んで行きたいと思います。引き続き熱い応援を宜しくお願いします。

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