12/26(日) 高岡商業・村田女子・翠陵

reported by 川辺

初参加の三保の森フェスティバル、三保の森カップ(U-15)とは異なり、基本的に高校チームで構成される大会である。今回はU-18の全国大会などの兼ね合いで参加高校が少なかったらしく呼んでもらえることになった。
この大会にはトップチームで臨む予定であったが、U-18東京選抜の全国大会、キープレーヤーの怪我、諸事情による欠席、更に当然ではあるが受験生などがいないという理由から7名(うちGK2名)のトップチームの選手+10名のカテゴリー2の選手で戦うことになった。この大会は25分1本を複数回行うという大会で大きな空き時間もなく進められていた。しかし、1日に7本〜8本を行うというハードなスケジュールだった。
1本目、高岡商業高校戦。相手の力は未知数であったが、それよりも高校生や大人などの身体能力の高い相手を嫌うチームの真価を見極めるべくメンバーだけを伝え、三保の森カップ(U-15)と同じような配置、選手起用で様子を見た。今までなら身体の大きな相手を嫌うカテゴリー2の選手達であったが、何かから解放されたかのようにグランドを動き回る。なかなかリズムを掴むまでは至らないが、2‐0で終える。
2本目、翠陵中学・高等学校。相手は1本目のチームよりも力があったが、こちらの方がリズムを掴み始め押し込む展開。数々の決定機を演出するが、相手GKは相当な技術のGKでなかなか得点を奪えない。しかし、何とか1点を?ぎ取り1‐0。
3本目、高岡商業高校。2本以降、自分達のリズムが産み出され連携面の関係が向上していく。高いレベルでのコミュニケーションが実行され、次々と得点を重ねる。結果、4‐0。
4本目、村田女子高校。この日に行った試合では最もレベルの高い相手。高校生らしい体格にスピード、コンタクトスキルに優れ激しい試合展開になった。相手が強い故にチームの真価が問われる試合。真価の問える試合だからこそ勝負にこだわらせる事で能力を引き出せると考えていた。さすがに4:6押し込まれる展開であったが、中1・中2主体のチームにしては東京No.1高校相手によく戦えたと思う。闘争心では負けていなかったし、先制された後も諦めずに戦えていた。その結果としてフリーキックから得点を奪い1‐1のドロー。
5本目、村田女子との2戦目。4本目の同相手の試合に出場させなかった選手を全員起用し戦う。押し込まれる時間が続いたが、カウンターからの個人技でチャンスメイクしセンターリングから得点を奪う。その後、1点を奪い返され、またしても1‐1。
6本目、翠陵中学。前回の三保の森カップでは25分ハーフの1試合で4‐0であったが、連携面では良くなっていたので疲労を感じさせず25分1本で5‐0。
7本目、2本目で1点しか取れなかった翠陵中学・高等学校。相手は1本目を落としているだけに集中力を感じたがGKが控えの選手になっていたため5‐0で快勝することに成功。一番、疲労の溜まる7本目であったが、最後まで走り負けず戦えた。
今回の大会ではトップチームの核となる選手達が多数いなかったが、それで逆に野望を持ったカテゴリー2の選手達にチャンスが巡ってきた。トップチームの選手達がいれば、もっと大勝できていたかもしれないが、いないことでカテゴリー2の選手達のモチベーションは上がり、非常に良いアピールをしてくれた。何度も良い試合をしていることから、これはまぐれという域の話ではない。特に中学1年生は、高い能力を発揮し始め、素晴らしい状態にある。正直なところ課題は多いが、それ以上に収穫の方が多い。新しいポジションでのチャンレンジ、選手達の新たな適性、新たな可能性へのアプローチ・・・今は全てがうまく行っている。久々に楽しいと思える時間を過ごせている。この調子がずっと続くことはないが、年内は常に上がり調子で行けることを願う。ここから連続4日間の試合が続くが、更なる可能性を見出し選手達の個性を引き伸ばすことのみに集中していきたい。試合に勝つことも重要であるが、それ以上に今の時期は個々の成長に重点を置いていきたいと思っている。明日の試合も楽しみだ。

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