4/4(日) 立川FC・クール

reported by 川辺

第24回東京都女子サッカー大会初戦は昨年度まで1部リーグに所属していたチームの立川FC。今シーズンを迎えるにあたり1部リーグのレベルを体感できる最高の相手であった。この日は朝から雨が降りコンディションは決して良くなかった。この雨が試合をどのように左右するかは未知数であった。しかし、コンディションの問題よりも今シーズンを戦い抜く上での基盤をどこまで作っていけるかが問題であり、トレーニングの成果を確認することの方が重要であった。
今大会に至るまでに準備してきたことがどこまで発揮できるのか?そして、自分達がどこまでチームとしてまとまりを持ち戦うことができるのか?そこが最大のポイントであった。
前半、開始からお互いに激しい攻防となり、なかなか落ち着かない展開であった。流れを引き寄せることができず、自分達のミスから開始早々に失点を許してしまう。その後も押し込まれた結果、コーナーキックを許し15分までに2点を献上し、かなり過酷な試合展開になってしまう。0-2という厳しい状況の中、フォーメーションを換え総攻撃に転じることも選択肢の中にあったが、あえてそれは選択せずこの日は調子の出なかったDFを交代させる。最後尾を安定させることにより、攻撃に流れが生まれると信じていた。攻撃に転じた時の展開はまずまずだったので得点が生まれるのは時間の問題だと思っていたが、この交代が見事に当たり両サイドからバランスよく攻め込むことが出来始めた。終盤には右サイドからのセンターリングにトップの選手が合わせ、何とか2点を返した。終了間際に2-2まで持っていけたことには高い評価をしている。やはり、0-2の時点でも試合を決めることなく終始集中できていた選手達の精神力の強さが光った内容であった。
後半、流れは徐々にスフィーダに寄ってくる。追い上げムードが高まる中、すぐに3点目を奪い勝ち越しに成功。完璧に圧倒できた内容ではなかったが、選手達が実に頼もしく見えた。技術うんぬんの問題よりも強豪チームを相手に2点のビハインドをひっくり返せた精神力を評価したいと思う。まだまだ技術的な面では満足できない部分も多いが、トレーニングでやってきたことは見え隠れし始めたと思う。今進んでいる道は決して間違っていない。自分達の力を信じ、個人と組織の融合した最高のサッカーを目指して行きたいと思う。
今年度初の公式戦は辛くも勝利を収めることができた。まだ1回戦を突破しただけではあるが、ある意味今年度に向けての調整という意味も兼ね、勝利よりも内容を重視して考えて行きたいと思う。トレーニングしてきたものを実戦の中でどのように発揮していくのか?それを最大の課題としていきたい。しかし、より調整していくためには勝ち続けて行くしかない。次の1戦も全力で戦い、内容のある勝利を収めたいと考えている。

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